この記事はこんな人向けです
・秋に聴きたいおすすめ曲を探している人
・ブルーハーツの曲を知りたい人
秋に聴きたいブルーハーツのおすすめ曲
秋、いいですよね。
長かった暑い夏がヒグラシの鳴き声とともにいつの間にか終わり、
久しぶりの涼しい夜風と鈴虫の音色。
木々が色付き、目にも鮮やかな紅葉。
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋・・・
イベントが盛りだくさんの季節です。
本記事では、THE BLUE HEARTSの秋に聴きたい曲を紹介します。
中学生時代から聴きこんでいるブルーハーツファン歴20年超の筆者が4曲選ばせていただきました。
月の爆撃機
作詞:甲本ヒロト
作曲:甲本ヒロト
THE BLUE HEARTS6枚目のアルバムである「STICK OUT」に収録されている曲です。
マキシマムザホルモンがカバーしているので、そこから知った方も多いと思います。
ブルーハーツは1985年に結成し、1995年に解散しているのですが、
スティックアウトは93年発売ですので、バンドとしては後半の曲です。
パンク色の強かった初期に比べ、抽象的な表現が増え文学的、哲学的な表現が多くなっています。
【歌詞一部引用】
僕は今コクピットの中にいて白い月の真ん中の黒い影
錆びついたコクピットの中にいる
白い月の真ん中の黒い影
情景が浮かんでくる歌詞です。
音楽と相俟って非常にかっこいいです。
中秋の名月を眺めながら聴いてみてはいかがでしょうか。
月の爆撃機/THE BLUE HEARTS – YouTube
チェルノブイリ
作詞:真島昌利
作曲:真島昌利
タイトルをみるとハッとする人がいると思います。
私がこの曲を知った当時は原発の危険性はあまり議論されていなかった印象です。
東日本大震災で福島原発が被災し事故になるまでは、
恥ずかしながらあまり原子力発電所の問題について知りませんでした。
【歌詞一部引用】
チェルノブイリには行きたくねぇ
あの娘を抱きしめていたい
どこへ行っても同じことなのか?
まあるい地球は誰のもの?
砕けちる波は誰のもの?
吹きつける風は誰のもの?
美しい朝は誰のもの?
ロシアのウクライナ侵攻によりチェルノブイリの名前が再びニュースに出てきております。
秋の夜長に色々と考えてみるのもいいかもしれません。
THE BLUE HEARTS / チェルノブイリ – YouTube
青空
作詞:真島昌利
作曲:真島昌利
1988年発売のアルバム「TRAIN-TRAIN」に収録されているこの曲は、
ブルーハーツの曲の中でもメッセージ性が強くファンも多い曲です。
私が初めて聴いたブルーハーツの曲はリンダリンダです。
そこからトレイントレインや、人にやさしくを知っていったのですが、
この曲を聴いたときは衝撃を受けた記憶があります。
当時中学生の私が知りたてのブルーハーツをなんとなく聴いていたところにこの青空。
ノリがよく激しいだけのバンドではないのだなと子供ながらに感じ、CDの歌詞カードを開き読み込みました。
【歌詞一部引用】
ブラウン管の向こう側
カッコつけた騎兵隊が
インディアンを撃ち倒した
ピカピカに光った銃で
出来れば僕の憂うつを
撃ち倒してくれればよかったのに
【歌詞一部引用】
生まれた所や皮膚や目の色でいったいこの僕の何がわかるというのだろう
この曲が発売されてから30年以上が経ちますが、
ヘイトスピーチ、ヘイトクライムのニュースが後を絶たないように
悲しいことに人種差別はまだ存在しています。
コロナ発生の起源をめぐり、アジア系へのヘイトは以前にも増しているという報道もあります。
10代・20代のブルーハーツを知らない世代に聴いて欲しい楽曲です。
【公式】ザ・ブルーハーツ「青空」【5thシングル(1989/6/21)】THE BLUE HEARTS / Aozora – YouTube
トーチソング
作詞:真島昌利
作曲:真島昌利
1993年発売の「DUG OUT」に収録されている、ミドルテンポの心地よい曲です。
ブルーハーツ最後のアルバム「PAN」もそうですが、
この曲も解散後に結成するハイロウズの楽曲につながるような
そんな匂いを感じる曲調、歌詞となっています。
バンド初期の直接的なメッセージはなく抽象的な表現が多い本楽曲ですが、
シンプルな単語が並べられており、やはり言葉のセンスが凄いと思います。
【歌詞一部引用】
下描きのまま放り出された 今日はまるで所在なく
夢見てるのは彼女の仕草 夏にはりついた
つくり雨にはブーゲンビリア 未来が微笑む
彼女のキスにおぼれる 僕の幻を笑え
【歌詞一部引用】
言葉はいつも空回りして 道の上をすべってく
方向音痴クルマにひかれ 今日も届かない
結成初期の曲と同じバンドとは思えないような歌詞ですよね。
かつてビートルズがそうだったように、音楽バンドは常に変化しているのが面白いと思います。
メンバーの成長・衝突、社会情勢、周囲の環境によりバンドが影響を受け紆余曲折、変化していく様子が私は好きです。
この時ヒロトやマーシーはどういう思いでこれを作ったのかなぁと、思いめぐらすのも結構面白いと思います。
「トーチソング」ブルーハーツ ~7thアルバム収録曲 1993年 ダグアウト dugout – YouTube
秋に聴きたいブルーハーツのおすすめ曲
秋に聴きたいブルーハーツのおすすめ曲でした。
芸術の秋にふさわしいと考えるブルーハーツの曲を紹介させていただきました。
聴いたことあるひともない人も、この機会に聴いてみてはいかがでしょうか。